肥料の成分(種類)には特徴がある事を調べてみた

肥料

肥料の種類

肥料には、大きく分けて有機質肥料と化学肥料があります。

有機質肥料

動物や植物の一部が素材となり、ほとんどがN・P・Kの3要素を含みますが、含有量は化学肥料ほど多くはありません。

効果が長いので、トマトやナスのような収穫期間の長い野菜に有効です。元肥にするときは、タネまきや植え付けの一週間くらい前には施すようにします。

化学肥料

1種類の成分しか含まない単肥(たんぴ)と、2~3要素を含む複合肥料があります。各成分の含有量は一定ではありませんが、3要素が同量含まれるものが、使用上は便利です。

その他

液肥(水肥)

原液をそのまま使うこともありますが、一般的には水に薄めて与えます。

葉面散布剤

家庭菜園では、あまり一般的ではありませんが、野菜を育てている途中で、肥料が減って無くなった場合には、応急処置として、水で薄めたものを噴霧器で万遍なく葉っぱに吹きかけます。

肥料に必要な5大要素

家庭菜園をはじめたばかりの頃は、肥料に何を使ったらいいのかまったく分かりませんでした。(今でも分からないことだらけですが。。。)

よく「必要な養分は土の中に含まれている」とされていますが、私の庭はそんないい土(土壌)ではありません。やわらかい岩を砕いたような白くて硬い土です。。。

話しを戻して、野菜が美味しく育つにはそれなりに養分が必要です。自然の土では足りない要素を肥料として与えてあげて下さい。

大量に必要な要素だったり、少量でいい要素だったり、詳細な要素は次に説明するとして、まずは肥料に必要な5大要素から説明します。

①窒素(N)

植物の栄養となる窒素化合物はアンモニア、硝酸、尿素です。窒素は葉や茎の生育に重要ですが、与えすぎると葉の色が濃くなり、干ばつ害、冷害などの病気になりやすいです。また、窒素には、アンモニア系と硝酸系があり、野菜には即効性あるの硝酸系を使います。しかし、雨などで流れるので、栽培期間の長い野菜は追肥の必要があります。

窒素は空気の約78.08 %を占め、アミノ酸を作り、タンパク質を合成します。

②リン酸(P)

リン酸は植物の実、花の発育に欠かせない成分で、実肥(みごえ)や花肥(はなごえ)とも呼ばれています。簡潔に言うと「リン酸が不足すると収穫量が減る」です。また、リン酸には水溶性、可溶性、ク溶性の3種類あります。

  1. 水溶性リン酸は、水に溶け即効性はあるものの、土の中でアルミニウムや鉄と結合され、土に留まってしまいます。
  2. 可溶性リン酸は、水溶性でもなく、く溶性でもないリン酸のことで、クエン酸アンモニウム水溶液(アルカリ性)から抽出できます。
  3. ク溶性リン酸は、水には溶けず、土に混ぜることで根や粘土と混ざり合い、少しずつリン酸が溶け出します。即効性はないものの少しずつ確実に吸収されます。

③カリウム(K)[カリ]

カリと略され、根の発育を促します。その為、イモ類に与えると太く大きな芋になります。しかし、水に溶けやすいので、こまめに追肥してあげると良いでしょう。

④カルシウム(Ca)[石灰]

土壌のpH調整に使われることがあり、細胞壁を強くし、耐病性を強化する働きがあります。キャベツを育てる際に使うといっぱい吸収してくれます。

⑤マグネシウム(Mg)

葉緑素形成に不可欠な物質で、不足すると葉っぱが黄色く変色し生産能力が低下します。

家庭菜園をしている、これから家庭菜園をはじめる方のお役に立てたら嬉しいです。

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